redmineインストール・Windows Server + IIS編・Subversion対応の章
redmineインストール・Windows Server + IIS編 - 総天然色頁の補足です。
次のような要件だと仮定します。
- Windows Server 2008 + IIS 7環境にredmineを構築
- redmineは0.8.4
- IISサーバーのホスト名は example.com とします。
- example.com/redmine/ でredmineにアクセス出来ること
- WEBサーバーのIPは192.168.0.1
- svn.example.com でsvnリポジトリにアクセス出来ること
- Aレコードで追加(IPは192.168.0.3と仮定)するか、CNAMEレコードで追加(IPは192.168.0.1)するかどちらかだと思いますが、ここではAレコード追加の方向で考えます。
- redmineからsvnリポジトリを参照出来ること
概要
Windows用のsvnサーバーを立てる
svnserveよりhttp/httpsを使えた方が便利なので探してみたのですが、結論から言うと、IIS上で動作するsvnサーバーは存在しない模様*1。
そこで、VisualSVN Serverをインストールします。
無償&2008対応&設定が簡単、というのが理由。
- 公式サイトからバイナリをダウンロード
- バイナリを実行してインストール
- nextを押下
- End-User LicenseをAgreeしてnextを押下
- Custom Setupで以下のような設定に変更
- Use Secure Connection(https://)をoffに
- Server Portを80以外に設定(以下、8080として進めます)
- Use Windows authenticationを選択 ← Active Directory管理になります
- nextを押下
- installを押下
- VisualSVN Server Managerを実行して設定を変更
- ネットワークの設定
- 左ペインのVisualSVN Serverを選択し、Properties...を実行
- Networkタブを選択
- Server Nameを192.168.0.1に変更
- Server Binding の These IP addressesを選択
- Add...を押下して、192.168.0.1とsvnサーバー用のIP(以下、192.168.0.3として進めます。)を追加
- デフォルトの権限設定
- 左ペインのRepositoriesを選択し、Properties...を実行
- 開発者用のグループを追加しPermissionsを設定しておく
- ネットワークの設定
svn.example.comの追加
NICにIP追加
要件のとおり、192.168.0.3のポートを増やす必要があるので、その設定。
物理的にNICを追加してLANポートを増やしても良いんですが、ここでは、1つのNICにIPを複数する方法で。
DNSの設定変更
Windows ServerのDNSにAレコードを追加し、svn.example.com を 192.168.0.3 で割り当てる。
IISにsvnのproxy設定を追加する
- URL Rewrite設定
- 詳しくは、前回やURL Rewrite 2.0 betaでDestinationヘッダーの書き換え - 総天然色頁を参照してください。
- IISサイトの追加
- 192.168.0.3で検討
- SSLが必要な場合、Windows Server + IIS でのSSLオレオレ証明書 - 総天然色頁を参照
Windows用のsvnクライアント(CUI)をインストールする。
Redmineがsvnコマンドを実行するため、CUIのクライアントをインストールする必要があります。
Windowsの場合は、Slik SVNを使うかApacheのバージョン(2.0/2.2)に合わせたインストールパッケージを使うかの二択になります。
どちらも無償&Windows Server 2008の対応を謳っていませんが、Slik SVNは64bit版もあるので、今回はこっちを導入。
2009-08-08追記:VisualSVN自体にはsubversionクライアントがついている(GUIからリポジトリを選択してコマンドプロンプト起動可能)ので、パスを通せば単体で問題ない?
svnリポジトリを用意する
VisualSVNの管理画面でリポジトリを追加。
Active Directoryと連動できるので、redmineから参照するためのユーザを選んでPermissionを付加しておく。