エピソード魔法の歴史―黒魔術と白魔術(ISBN:4390110101)

エピソード魔法の歴史―黒魔術と白魔術 (現代教養文庫 1010)

良書だが、いつ頃にか紛失してしまったので、古本で購入。
中学生の頃、スペル・コレクション(ISBN:4829142200)みたいな内容を期待して買って、ものすごいカルチャーショックを受けた(笑)
ファンタジーの魔法ではなく、現実世界の魔法の歴史について、かなり広範な話を的確にまとめた本。
魔術が「魔術として」成功した例は存在しない、という、かなり突き放したスタンスに立ちながらも、文間から著者の愛情が感じられる。*1

あ、ここまで書いて思ったけど、京極堂シリーズの中善寺と同じスタンス?

あと、錬金術に関しても非常によくまとまってますので、それ系の漫画とか好きな人にもいいかも。「アクア・ヴィタエ = ブランデー」とか載ってます。

*1:この年になって読み直したら憐憫の情かも?と思ったけど、あえて好意的にとらえておきます。