東京オペラシティ ニューイヤー・ジャズ・コンサート2010 山下洋輔プロデュース IMPROVISING ブーニン!
感想
実はブーニンは聞いたことがなく、山下洋輔を数回聴いたくらいだったので、あまりちゃんとした感想にはならないと思いますが…。
ブーニンさんは、ソロでは、とても細密にリマスタリングされた音楽を聴いているようなでした。
ああ、この曲ってこういう音だったんだ、という感じ。
また、曲に比べてペダルを踏み込む音が大きくて、なんだか剣道の試合みたいだったのが印象的でした。
山下さんは、非常に緩急の激しい、それでいて滑らかな感じでした。
余韻を響かせつつ、その上にトリッキーな音を重ねていくように聞こえました。
3部のセッションでは、2曲目まではお互いに堅くなっている感じでしたが、3曲目のキアズマで一気に弾けた感じで、ブーニンさんがクラッシックのフレーズを弾き出してからはお互いに楽しんで弾いている感じでした。
鍵盤の無い所まで叩こうとしてずっこけてみたり、山下さんのクラシックのフレーズにブーイングを入れる感じで音を出したりとか(場内大爆笑でした)
お二人も会場も暖まったのか、セッション4曲目のドビュッシーは、ジャズピアノともクラッシックピアノともつかない、非常に素晴らしいセッションでした。
アンコールは2曲やりましたが、2曲目はブーニンさんが遠慮したのか頑なに固辞したので、山下さんのソロになりました。
もっと事前に勉強していけば良かったと後悔していますが、それ以上に聞けて良かったという思いで一杯です。
7月にも、またお2人のセッションがあるみたいなので、そちらも聴きに行けたらと思います。