ヒラマツ・ミノル / アグネス仮面(7), (8)

アグネス仮面 7 (ビッグコミックス)
アグネス仮面 8 (8) (ビッグコミックス)

アントニオ猪木 - Wikipediaなんかを読むと、7巻の金村戦は天龍vs猪木戦をアレンジしているように思えるし、アグネス仮面がブラジルからの刺客と言う触れ込みだったり、熊殺しの空手家と戦っていることを考えると、いろんな時期の猪木を一度に書くことで、ストロングスタイルを表現したかったのかなぁ、と思います。
6巻までは(と言うか主に6巻)ギャグレベルだった虎嶋の神格化が、8巻で無理矢理現実の猪木に近づけられていく*1下りや、昭和50年代の設定の筈が、全日分裂に酷似した展開になったりと、それまでの牧歌的な世界観が一気に崩壊していくようで非常に寂しかったです。

ただ、そんな展開の中でも、それでも虎嶋ならやってくれる!という期待感で読んでいた割に、本当にそうなってしまったら、結構残念だったりします。
No Way Out 2004のエディ・ゲレロvsブロック・レスナー戦みたいに、エディが勝った!っていうようなものが無かった所為かもしれません。
あれも乱入があったんで同じ展開と言えば同じなんですが…。

やっぱり最後は虎嶋越えしかないので、終わり方は満足なんですけどね。

*1:永久機関事業の失敗を彷彿とさせるエピソード等や、7巻頭までは若々しかった虎嶋の外見が一気に老け込んでいく辺り