神社のルーツ 覚書

自分が後で見て思い出せればいいので、ちゃんとしたことは『神社のルーツ』やWikipediaその他で調べてください。

稲荷系
秦氏氏神(穀霊神)→稲の神→宇迦之御魂神系。真言密教(荼吉尼天)による普及→豊川稲荷
祗園・津島系
御霊会→京文化(祗園祭)への憧れ。祗園祭風に屋台や山車が出るところは大体天王信仰の名残。素盞嗚尊/牛頭天王津島神社八雲神社氷川神社
西宮(恵比寿)系
エビス信仰(漁民の漂着神信仰)→商業神へ。傀儡子の「恵比寿舁き」「恵比寿回し」で普及。西宮神社他。
三島系
瀬戸内海の守護神→海上交易の守護や軍神として。+山の神→修験道。酒造の祖神として。大山祇神大山祇神社三嶋大社出羽三山梅宮大社
諏訪系
竜神・蛇神(水・雨・風の守護)+狩猟神信仰→軍神信仰。建御名方神
日吉・山王系
日吉=日枝=比叡山天台宗による普及。国家守護。
白山系
白山信仰→修験者→天台宗による普及。浄土真宗曹洞宗による普及。菊理媛神(巫女の神格化)。
愛宕・秋葉系
山岳信仰→修験者→勝軍地蔵による武将への普及→愛宕講(愛宕系)山岳信仰→修験者→火伏せの神として普及(秋葉系)。火之迦具土神
浅間系
あさま信仰(噴火を鎮める)・富士山信仰→御師(富士道者)による普及・富士講木花之佐久夜毘売命
多賀系
延命長寿・子孫繁栄の性信仰→不動院天台宗)の坊人による普及→多賀講。伊邪那岐神伊邪那美神
貴船
水の神→平安京の水源守護。絵馬、丑の刻参りの発祥?高龗神(貴船神)、罔象女神、闇龗神(全て水神とその巫女の神格化?)
加茂系
雷神(水の神)・農耕守護信仰→加茂氏の氏神平安京の守護神として発展。賀茂別雷神
八幡系
発祥不明?→大仏建立→岩清水八幡宮の建立→源氏の氏神として発展。応神天皇誉田別命)、神功皇后息長帯比売命)、比売大神
伊勢系
農業神信仰→天皇家氏神として→公家階級の没落により、武士層への普及へ→伊勢の御師による伊勢太太神楽講の組織化(庶民化)。天照大神豊受大神
宗像・厳島
安曇族・宗像君一族の氏神→中国・朝鮮間の航海守護神として発展→平家の氏神→弁天信仰。宗像三女神田心姫神湍津姫神市杵島姫神
熊野系
「神の住む野」・阿弥陀仏の浄土→熊野山伏→皇室・御師熊野比丘尼による普及→日本サッカー協会のシンボルとして普及(w。家都御子神(素盞嗚尊、阿弥陀如来)、熊野速玉男神伊邪那岐神薬師如来)、熊野夫須美神伊邪那美神、千手観音)。
出雲系
出雲系/子神社系/金比羅・琴平系/久伊豆系など。六十六部廻国聖・出雲の御師による普及→大黒天信仰。大国主大神大己貴命、他多数)、一時期は素盞嗚尊が祭神だったらしい。
住吉系
「住吉」「元住吉」津(港湾)の守護神→津守氏の氏神→瀬戸内海の守護神→航海・漁業・農耕・和歌・軍神として発展。筒男三神(底筒男命中筒男命表筒男命)、神功皇后
塩竈
製塩業・漁業・安産の守護神→陸奥の鎮守→奥州藤原氏・幕府・仙台伊達家が支援。塩土老爺神。
金比羅
インドのクンピーラ神(竜神)→日和山信仰・航海・漁業・船乗りの守護神→農業・商売の守護→金比羅参り。金比羅代参システム。大物主神(大黒主神の和霊)
春日・鹿島・香取系
中臣氏(藤原氏)の氏神→東北遠征の守護神→藤原氏の勢力拡大→春日曼荼羅/三社託宣による普及→武術の普及(香取神道流、等)。武甕槌命経津主命天児屋根命比売神
熱田系
土着の太陽神(日本武尊と宮簣媛命の関係より)→朝廷・武士層の信仰(e.g.桶狭間の戦い)+農業神としての庶民信仰。熱田大神草薙剣
大鳥・鷲・白鳥系
大和朝廷の勢力拡大に伴う白鳥伝説の普及→農業・穀物の神→江戸の大鷲神社・鷲神社で酉の市→商売の神。日本武尊
天神・天満系
御霊信仰雷神信仰+天神(天津神)信仰→慈悲・正直の神→菅原道真の事跡から学芸の神に→寺子屋で信仰天神講→合格祈願。

思ったこと

御師→講のコンボ強えぇ!!
そういえば、『鹿島の事触れ』なんてのも聞いたことはありますし、高野聖なんかも似たようなものだったようです。
宗派の普及というのは、上級の僧侶ではなくて、こういった下級職の人達が地道に普及させていったんですね。
例えば他国の、イエズス会みたいな修道会はどうだったんだろう???