風雲児たち 幕末編(6) (ISBN:4845828960)

風雲児たち (幕末編6) (SPコミックス)

後半の竜馬登場部分を含めて、雲竜奔馬1から3の風雲児たち的リミックス、と言う感じ。

特に前半部分の(乱に掲載された)箇所は、単なる焼き直しに終わらず、吉田松蔭がどうやって密航したのか?といったシーンや、佐久間象山の横浜開港運動など、まさにそれでこそ「風雲児たち」という重要な話が多く、非常に読み応えがあった。

4巻の佐久間象山の献策書の話や、5巻の三国通覧図説の話といい、歴史のifの可能性、その根拠、そしてなぜifが起こらなかったのか?という解説が理路整然と積み重ねられていて、見事としか言いようが無い。

余談ですが、この時の横浜開港運動がきっかけで、横浜の野毛公園には、横浜市長が象山を称えた記念碑が建ってます。

後半部分の、竜馬と以蔵の掛け合いのシーン等は、単行本のみの書き下ろし加筆訂正?
どうせなら、文旦と間違って武市が狙撃されるシーンも入れて欲しかった(笑)
そういえば、顎のギャグが全然出てないな。