オーバードライヴ

以前『マッハ!!!!!!!!』を見た際に貰ってきたチラシで、サウンドトラック付き前売り券があるのを知り、音聴いてみるかどうか決めようと思ったら、販促用の曲が1曲入ってるだけだった…。
これなら、くりぃむレモンのDVD付き前売り券にしとけば良かった…。なんて事を考えてる内に早1月。
暇だしいい加減見に行こうと思って、今日行って来ました。
テアトル池袋とテアトル新宿でしか上映されないらしく、昨日はその両方でイベントあったらしいです。16日は新宿でオーバードライヴトークショー見て、17日は東京ファンタスティック映画祭で富野監督のトークを聴くのが、正しいオタクのありようかもしれないと思い、ちょっと反省。


まあ、ミッキーカーチス石橋蓮司目当てだったんですが、とにかく音楽が思っていたより遙かにまっとうで、主役の柏原を含め、全員が本当に弾いているのも好感が持てました。
特に木乃下真市さん*1の三味線は他よりも一つ頭抜けており、これが聴けただけでも見た甲斐がありました。
今までは、三味線というと先代の高橋竹山しかピンと来なかったんですが、こういうのもいいなぁ。


ストーリーは、マガジンかサンデーで連載すると似合いそうな感じ。
自称天才ギタリストが、テクニシャンなライバルや黒三味線使いを倒すという、少年漫画にありがちなパターンです。が、むしろ、音楽という素材を美味しく調理するために、あえてストーリーを淡泊にしたような感もあるので、これはこれで良いかと。


まあ、全体に漂う微妙な空気にどうも馴染めない(くどい?)部分もあったのは事実ですが。
少年漫画・スポ根漫画の王道である、ライバルに苦戦->努力->勝利、の一連の流れの中で、どうやって努力の部分に感情移入させるか、という部分でギャグ寄りながらも今風にしたかったのかと考えると、そこそこねらい通りいったのではないでしょうか。

ギタリストという設定を生かして、ダブルネックの三味線(ジミーさん愛用w)弾いたり、ディープパープルやらベンチャーズっぽい曲*2まで弾きますが、そこはご愛敬ということで。

公式サイトはこちら
http://www.overdrive-movie.com/

*1:10/1に改名されたようで、映画のスタッフロールでは木下伸市でした

*2:すいません。Nicholas Roubanisのミザルー(Misirlou)ですね。失礼しました…。